■ピロリ菌の構造
ピロリ菌はその正式名称の通り、2〜3回緩やかに右巻きに
捻じれた螺旋状の形をしており体長は2ミクロンから5ミクロン
程度、片側もしくは両側に4本から8本の尻尾のように見える
べん毛が生えています。
「べん毛」とはバクテリアなどが持っている毛状の器官で、
自由に泳ぎ回るためのモーターみたいなものです。この
べん毛は螺旋形で、これを反時計回りに回転させた時に
体を前進させる訳ですがこの時菌体は反作用でべん毛とは
逆の方向に回転する事になります。べん毛を持つ生物の
移動構造は全て同じで、その殆どがべん毛の10分の1位の
速度で自らの体を回転させています。
べん毛は正確には3つの 部分に分けられていて菌体の
外部にあるスクリューの役割をしている「べん毛繊維」を普通
”べん毛”と呼んでいます。細いべん毛繊維の中は空洞に
なっていて、繊維を構成しているたんぱく質はその繊維内の
空洞通って、毛先に到着し、先端から伸びて行きます。
そのため、根元で繊維を作って伸びていく我々の髪の毛とは
全く異なる構造の毛物質です。しかし実際にモータの回転力
を発生するべん毛モーターは「フラジラーモーター」と呼ば
れる部分で、べん毛繊維とべん毛モーターの間は「フック」
と呼ばれる部分で繋がれています。このべん毛モーターは、
生物の持つ回転システムとしては最初に発見されたものだそ
うです。従ってピロリ菌に限らずこのべん毛を持つバクテリア
は全てヘリコプターのような回転移動をする訳ですね。
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