■ピロリ菌の歴史
ピロリ菌の研究の歴史は古く、19世紀に遡ります。世界で
最初にピロリ菌なるものを発見したのはドイツの研究者で、
時は1875年、人の胃の中に存在している螺旋状の細菌を
見付け、それを顕微鏡で観察したと言われています。
しかし、その詳細な記録は残されておらず、その研究者の
名前すら明らかになっていないようです。現時点で残されて
いる最も古い正式記録は、1892年にイタリアの研究者
Giulio Bizzozeroによって記されたもので、その内容は、
犬の胃内の酸性環境で生息する細菌について著したものだ
とされています。そして19正規も残すところ僅かとなった
1899年、ポーランドの研究者Walery Jaworskiが人間の胃から
グラム陰性桿菌とともに螺旋状の菌を見い出し、この菌を
「Vibrio rugula」と命名。胃疾患との関連についても、
ポーランド語で書かれた著書の中で提唱したのです。
その後20世紀に入って、ピロリ菌の研究は盛んに行われる
ようになりました。まず1906年にはKrienitzらが胃ガン患者
の胃粘膜から螺旋菌がいる事を、1920年代にはLuckらが人間
の胃粘膜にウレアーゼの酵素活性が見られる事を報告。
さらに1940年には、FreedbergとBarronが胃の切除標本の
約3分の1に螺旋状の菌が存在する事を発表し医師や科学者
たちの胃の中に存在する細菌、所謂ピロリ菌と胃疾患との
関係に対する興味は高まる一方となりました。しかし研究が
進めば進む程、賛否は両論。そんな現実が常に付きまとって
いたそうです。
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